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激動の社会で「成解」を導く

「ラウンドテーブル」の提案

ラウンドテーブルとは

ラウンドテーブル(Round Table)は、選択したトピックについて、平等かつ多様な参加者が議論し、アイデアを交換する会議手法を指します。
その起源は、円卓を囲んで平等な立場となった騎士たちが意見を交わした「アーサー王の円卓」だとされています。議題に対する意見を表明することをためらわない状況で、円卓のまわりに参加者が座り、平等な立場で意見やアイデアを交換する形式により、参加者は自由な雰囲気でコミュニケーションを図り、異なる視点からの知識や経験を共有することができます。
意思決定や議論を円滑に進めるための効果的な形式として、ビジネスや教育など様々な分野で近年注目を集めています。

以下の要素を重視することで、多様性を尊重し、民主的なプロセスに基づく会議を実践することが可能となります。このことは、単に会議を円滑にするだけではなく、これまで得られなかった効果を発揮することにつながります。ラウンドテーブルは、単純な問題に対する「正解」ではなく、複雑な問題に対して、参加者の体験や洞察に基づく「成解」を導く有効な手段だと言えるでしょう。

​​重要な要素

 

通常の会議は議論の結果、何かを決定することや明らかにすることが目的になると言えます。

しかしラウンドテーブルでは、これらを含みつつ、既存の手法では得ることができなかった成果を獲得することを目的とします。それはまさに、平等かつ多様な参加者が事前に準備された話題に対し、安心して意見を提示できる状況でディスカッションが行われることで達成が可能となるとされます。
 

ラウンドテーブルの流れに定型はありませんが、いくつかの重要な点があります。
特に、安全な会議空間、参加者が平等かつ多様であること、目標を明示すること、円滑な司会の存在は欠かせません。

公民館でのラウンドテーブル

安全な会議空間

誰かに偏ることなく、意見が表明されるかは、全員が平等な立場で、安全な会議空間にいるかどうかにかかっています。専門家でなくても発言できる、この場は平等であり、全ての参加者が尊重されることをあらかじめ示すことが大切です。

目標の明示

目標と具体的な議題を示すことは、参加者が議論の目的を理解し、事前の備えを進めることを容易にします。参加者が自分の貢献できる知見を整理し、会議に臨むことも可能になります。

円滑な司会

飽きさせず、多くの洞察・意見・経験を共有し、参加者が積極的に聴き、発言することを促す司会は極めて重要です。
議論の前に論点が整理すること。その日の目標を提示すること。安全な会議空間が保たれていることを意識してください。

参加者の平等と多様性

特定の話題に、複数の異なる視点から意見が表明されることで参加者は新たな学びを得ることができます。さらに参加者独自の洞察が、ラウンドテーブルを経てより深まる可能性があります。

​参考

1)https://thecentreescondido.com/blog/what-is-a-roundtable-discussion
2)https://www.hubilo.com/blog/how-to-host-a-successful-roundtable-discussion
3)https://www.socialtables.com/blog/event-planning/how-to-run-roundtable-discussion-2/
4)https://eventespresso.com/2023/09/guide-to-roundtable-discussion/
5)https://www.neaman.org.il/en/Files/Round%20Table_27.08.2018.pdf

当センターとラウンドテーブル


探究インテリジェンスセンターは、ソーシャルシンクタンクの理念にも沿い、かつ効果的な意思決定や意見交換の手法として、ラウンドテーブルの導入を提案します。また、私たちはラウンドテーブルを用いた議論を実践し、有効性を確認するとともにその成果を公開しています。詳細はこれまでのイベントやレポートをご確認ください。

​これまでの取り組み

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